
今回、株式会社アールシーコアが提供する住宅ブランド「BESS」の住宅シリーズ『程々の家』の特別モデル『晴七色』において、屋根一体型太陽光パネルがオプションとして追加されました。 本記事では、特別モデルへのオプション追加にあたり、太陽光パネルをどのように捉え、なぜ導入に至ったのかを紹介します。
株式会社アールシーコア 商品開発部の鎌田さんに、Roof-1をオプションとして採用するまでの経緯を聞きました。
BESSが大切にしてきたのは、木という素材が持つ表情や経年変化、自然との距離感、そして住まい手が自分たちの手で暮らしを育てていく感覚までを含めた、「住まいの世界観」です。
一方で、一般的な太陽光パネルは屋根の上に“後から載る設備”として検討することが多く、設計の外側に置かれがちです。
屋根の見え方が変わるだけでなく、「なぜこの住まいの世界観に、この設備が必要なのか」を言葉で説明しづらい。BESSが太陽光発電を積極的に語ってこなかった背景には、そうした”佇まいへの影響”と”説明の難しさ”がありました。
もちろん、太陽光発電の必要性自体を否定していたわけではありません。ただ、世界観を大切にするBESSの家だからこそ、設備をただ足し算するだけでは成立しないという前提がありました。
「“機能”と“デザイン”が共存する太陽光パネルを探していた」「『さすがBESSだ』と感じてもらえる、佇まいを損なわないことが重要だった」——。 鎌田さんは、そうした考え方が太陽光発電の検討を慎重なものにしていたと振り返ります。

※本写真は程々の家『晴七色』とは異なるBESSの住宅モデルへの導入事例です。屋根形状やドーマーがある住宅でも、屋根全体の印象を大きく変えずに検討できることがわかります。
鎌田さんは、住宅購入を検討する施主の意識に、ある変化を感じていました。
「太陽光パネルは、住宅購入を検討する際に、施主が一度は検討する選択肢になりつつあると感じています。そうした変化のなかで、BESSとしても、太陽光パネルをどのように住まいの提案に位置づけるべきかを考える必要がありました。発電量や数値だけではなく、あくまで住まい全体の在り方を損なわないかどうか。」
SNSでRoof-1の存在を知ったことで、太陽光パネルに対する見方が変わったと言います。 「決め手になったのは、『太陽光パネルを載せるかどうか』ではなく、住まいの中で“異質な存在”にならないかどうかという視点でした。屋根の一部として自然に組み込めるのであれば、これまでとは違う提案ができるのではないか。そうした考え方が、初めて現実的な選択肢として浮かび上がってきました。」
程々の家「晴七色」のモデルでは、煙突や天窓といった要素も含めた特徴的な屋根形状が前提にあります。
そうした条件の中でも、屋根全体のラインや佇まいを崩すことなく検討できた点は、今回の検討において重要なポイントでした。
鎌田さんは次のように話します。
「太陽光パネルを“載せましょう”と提案するのではなく、“こういう屋根の考え方もあります”と伝えられる。その変化は、提案の幅を大きく広げるものになると考えています。Roof-1は、他のBESSモデルそれぞれの佇まいを損なわず、提案できる太陽光パネルと考えており、他モデルへの展開も継続検討していきます。」
今回の事例は、太陽光パネルを「載せるかどうか」の話ではなく、提案の中にどのように位置づけられるかを考えるひとつのヒントでもあります。
意匠やデザインを大切にしてきたからこそ、 太陽光パネルを提案にどう組み込むべきか、悩んできた工務店や設計者も多いのではないでしょうか。
Roof-1は、そうした悩みを抱えた提案の中でも、意匠を崩すことなく太陽光パネルを選択肢として示し、 施主が納得した上で判断できる余地をつくります。



上から見ても、一見すると太陽光パネルが載っていることに気づきにくい屋根のつくり。「住まいの中で“異質な存在”にならないか」という視点が、今回の検討の前提でした。

実際に撮影でBESSの家を訪れてみて、まず印象に残ったのは、木の家ならではの空気のやわらかさでした。玄関を入った瞬間から、どこか落ち着いた、包まれるような感覚があり、数値や性能では表せない心地よさがありました。足元に伝わる床の感触も印象的で、一般的なフローリングとは異なる「やわらかさ」を感じました。素材そのものの質感が、そのまま住まいの心地よさにつながっているように思います。
この、どこか手仕事を感じさせる佇まいの家の上にあるのは、Roof-1という新しい太陽光パネルです。一見すると対照的にも思える組み合わせですが、「住まいの中で異質な存在にならないか」という視点で捉えると、そのギャップこそが今回の事例の面白さだと感じました。
高性能住宅でなければ太陽光パネルを検討しない、という話ではありません。木の家ならではの暮らしやすさがある一方で、日々のエネルギーとどう向き合うかは、住まいの性能だけで決まるものでもないはずです。今回の事例は、そうした住まいにおいても、太陽光パネルを無理なく組み込める選択肢があることを示しています。

木の温もりを引き立てる、オレンジ色の照明が印象的なBESSの住まいです。

木の家ならではの、空気のやわらかさと足元の心地よさ。素材の質感そのものが、住まいの印象をつくっています。

斜めのラインが印象的な屋根裏空間。この屋根の上で、日々の暮らしを支える太陽光発電が行われています。

扉や外壁のデザインと向き合うように設えられたBESSの住まい。 屋根の上にある太陽光パネルが、住まい全体の印象を邪魔していないことも、この写真から伝わってきます。

デッキ部分に設けられた波板の庇。 雨の日には、庇の谷を伝って雨が玉暖簾のようにポタポタと落ちる様子を楽しめるよう設えられています。 こうした細部からも、BESSがこれまで、ブランドスローガンの<「住む」より「楽しむ」>を実践してきたことがうかがえます。
※本写真は程々の家『晴七色』とは異なるBESSの住宅モデルです。
Roof-1に興味がある方は以下よりお問い合わせください。