ジャーナル詳細

現役医師夫婦が叶えた週末移住。海と繋がる第二の自宅

2024.12.23
施主インタビュー
現役医師夫婦が叶えた週末移住。海と繋がる第二の自宅

兵庫県姫路市的形。かつて塩の生産で栄えたこの漁港の入り口には船乗りたちを守るために祀られた神社が鎮座しており、開放的な海と裏山の神聖な空気が入り混じる港町だ。12月初旬、姫路市中心地から車でたった20分とは信じがたいほどの静けさと美しい自然が広がるこの地に第二のご自宅を建てられた、文子さん・明弘さんご夫妻宅を伺った。

明弘さんは整形外科医、文子さんは心臓血管外科医を経て公衆衛生医。現役で医師としてご活躍されているご夫妻だ。多忙な平日は姫路市内のご自宅を中心に、週末になるとこの「的形の家」でゆっくりと過ごすという2拠点生活をしている。3人のお子様が巣立ったら、夫婦で的形に定住する予定だ。

「ほんとうに、夢でも見ているのかな?と思ってます。」と、幸せに溢れるこの邸宅を設計したのは、同じく的形にアトリエを構える設計事務所Lyhty(リュフト)の黒木大亮氏。お二人が一目で恋に落ちたという美しいこの景観に溶け込む建築となるよう設計された。 正面には大きな榎、裏には桜と楠。かつてよりこの地を守ってきたであろう大きな木々に隠れるように建物が配置され、部屋の窓からはその木々の四季の変化を眺められる。1階はRC、2階以上は木造というユニークな構造にも実はお二人の想いが反映されている。

離れ棟は、このロケーションを独り占めしたくないというご夫妻の想いから建設。

海の近くで暮らすということを考えた建築

文子さん「海の近くに住みたいなと思っていましたが、いつ訪れるかもしれない水害も心配でした。震災や津波で残っている建物は鉄筋コンクリートということを読んで、基礎部分だけでも丈夫な鉄筋コンクリートにすれば、もしものときに近所の方々のための避難所になるのではないか、と考えました。また、薪ストーブや太陽光パネルを導入し、インフラに頼らないエネルギー源を確保したことも、そういった災害時にも役に立つのかな と。格好つけた言い方になってしまいますが、文明に頼りすぎている脆弱さが嫌だなと元々思っていたんです。外観についてもこの美しい自然環境に馴染むよう配慮し、太陽光パネルについても、Roof-1を知った時にすぐにこれだと思いました。」

海へ徒歩30秒のアクセス。マリンライフを満喫できるよう、1階外にはシャワーが設置され、中はSUPや釣りの道具を置くためのガレージスペースとした。

明弘さん「すぐそこの浜で、近所に住む料理人が夕飯にキスを釣って食べたと聞いて、私たちも釣りに行こう!となりました。まだ初心者ですが、この間は初めて餌代を上回る収穫だったんですよ。」

玄関がない、内と外を繋ぐテラス

外階段をあがり、2階にあがり、そのまま靴をテラスに脱いで家に入る。玄関という概念がなく、テラスから直接家に入れるようになっている。テラスとダイニングは木枠のガラス引き戸で仕切られ、内と外の区別がなくシーンごとに自由に移動ができるように設計されている。

吹き抜けの螺旋階段

「なーんか、ここに座ると落ち着くんですよ」と、螺旋階段のある吹き抜けのスペースにちょこんと座ってお茶目に語る文子さん。ここがお気に入りスポットだという。部屋の奥に柔らかく差し込む光が螺旋階段を照らし、アートピースのようだ。

コンクリートの床を柔らかく彩る、歴史ある古緞通

「この家に合いそうだな、と思って赤穂で購入したんです」と、文子さんが見せてくれたのは赤穂緞通。緞通は中国をルーツとする絨毯だが、兵庫県の赤穂エリアで緞通の美しさに感動した一人の女性が、24年の長い年月をかけて明治時代にその生産技術を考案した日本の工芸品。赤穂のある播州地方はかつて綿花の一大産地であり、通常の緞通がウール製であることに対し、赤穂緞通は綿で作られていることや、本藍染が施されていることが日本らしいその特徴だ。戦後にほとんど作られなくなって希少になったが、近年この美しい技術を復興させるための活動が再開されているという。こちらはその活動を中心に行う緞通工房「六月で購入したという明治時代のアンティークもの古緞通。新築のコンクリートと歴史を刻んだ織物のコントラストが美しい。

兵庫県発の工芸品ー赤穂緞通ー
岡山県の作家・大平宏介によるハンドメイドの椅子

お料理が趣味という明弘さんは、海が見えるキッチン・ダイニングで家族に料理を振る舞い、ゆっくり過ごすのが週末の楽しみだという。盛り付ける器もお気に入りの作家のものを選んだ。姫路市内のクラフト市で出会った作家の作品から、文子さんの滋賀県のご実家から受け継がれているという器まで見せてくださった。 「本当に忙しいことが多くて、事前に調べて買いに行くよりは、旅先でいいなと思ったものや、そこで出会った作家さんのものを買うことが多いです。兵庫の家具作家・TENONさんにお願いして椅子とソファをオーダーしています。」 インテリアもご自身の審美眼を通して購入した日本の作家のものが多く、ご夫妻のセンスが光る。人との出会いや巡り合わせを大切にされるそのお人柄が表れているセレクションだ。

自宅がレストランとなる、ダイニングスペース

お昼の時間にさしかかり、手際よく料理をはじめる明弘さん。大学時代に卒業旅行のイタリアで目にしたアルミ製のフライパンは、帰国後すぐに入手したという。年季の入った調理器具が、彼の料理へのこだわりを物語る。この日はゆずと大葉が香るシラスのパスタ。

息子さんは明弘さんのお手伝いをテキパキとこなしながら、合間に薪を焚べる。うまく火がついたと、嬉しそうに私にも教えてくれた。

薪ストーブは Charlton&Jenrick PV-85

私「本当に絶景ですね。そしてお料理上手な明弘さんがいたら、レストランにいけなくなりませんか?」 文子さん「ここでする食事はなんでも美味しく感じてしまいます。(笑)外出はあまりしなくなって、その代わりにここでゆっくり過ごすのが楽しみになりました。」

3Fには畳の間とバスルーム。日中は日差しが心地よいスペース、夜には布団を敷いて寝室となる。オーシャンビューのバスルームは白でまとめられ、船舶に使用される防水塗料による水回りの仕上げがこの地の特徴を表現している。テラスに置いたハンモックでは息子さんがゆっくりくつろいでいた。

徒歩5分圏内の散策コース

「裏山までお散歩に行きましょうか、絶景が見えるんですよ。」 神社の入り口が裏山の入り口にもなっていて、なんとも清々しい気持ちにさせられる。愛犬のふぅちゃんのお散歩コースにもなっているこの道を軽快なステップで上がっていくご家族。 「ほら見て、ここから屋根が綺麗に見えますよ」

裏山からみえるご自宅、Roof-1がよく見える場所だとご案内してくれた。

目の前に広がる瀬戸内海の眺望をお裾分けしていただく。 「ここで一緒に海を見ながら、カセットコンロでラーメンつくってくれたの、お母さん楽しかったなぁ。」と息子さんに語りかける文子さん。 家族と過ごす何気ない日常こそが思い出になるその瞬間が想像でき、こちらの心まで温まる。

終始笑顔が絶えず、的形の暮らしでの幸せのお裾分けしてくださったご家族。医師として沢山の人々の生活を救ってきたお二人の、常に他人を思いやる美しい心が各所に滲み出てるお宅でした。ご案内いただき、ありがとうございました。

Roof-1について Roof-1は金属屋根に特殊加工した太陽光セルを組み込むことで、普通の屋根にしか見えないデザインを実現した屋根一体型太陽光パネルです。一般的な住居用太陽光パネルは屋根、架台、太陽光パネルを設置するのに比較し、屋根だけの設置となるため1回の施工で完了する他、高いメンテナンス性も実現しています。塩害地域も20年間無償製品保証。詳細は弊社ホームページhttps://www.monochrome.so/roof)をご覧ください。

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モノクロームについて モノクロームは、創業者の梅田優祐が自宅を建設する際に、理想の住宅用太陽光パネルと、つくられた自然エネルギーを効果的に制御するためのソフトウェア(HEMS)が存在しない問題に直面したことをきっかけに、その問題を解決するため、20217月に設立された会社です。 Instagram@monochrome.so X(Twitter):@monochrome.so

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