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古民家・築古住宅のリフォームで最初に確認すること|耐震基準と屋根荷重のリスク

2026.5.25
コラム

「屋根を新しくしたい」「太陽光パネルを載せたい」——そう思ってリフォームを調べ始めると、多くの方が最初に気づくのは費用のことです。でも、築年数の古い家には、費用より先に確認しておくべきことがあります。

建てられた年代によって、建物の耐震性はまったく異なります。それがリフォームの計画にどう影響するか——このコラムでは、築年数ごとのポイントと、モノクロームが正直にお伝えしていることをまとめています。

古い家のリフォームには、屋根の前に、確認しておくべきことがある

古民家や築年数の古い住宅には、新築にはない味わいと愛着があります。長く住み続けたい、もっと快適にしたい——そう思ってリフォームを検討し始めたとき、いずれ「屋根をどうするか」という話になってきます。

ただ、築年数の古い家のリフォームには、「屋根を新しくする」の前に確認しておくべきことがあります。それは、建物そのものが今の荷重に耐えられる状態かどうか、という点です。特に旧耐震基準で建てられた古民家では、屋根への荷重増加が地震時のリスクに直結します。

これはモノクロームだけが言っていることではなく、どの会社に頼む場合でも、本来であれば必ず確認が必要なことです。

築年数で変わる、耐震基準の3つの世代

日本の建築基準法は、大きな地震のたびに改正されてきました。そのため、いつ建てられた家かによって、建物の耐震性の前提がまったく異なります。

2000年以降に建てられた家(築約25年以内)

現行の耐震基準が適用された時代の建物で、屋根リフォームや設備追加も比較的スムーズに進められます。

1981年〜2000年に建てられた家(築約2545年)

新耐震基準が導入された時代の建物です。書類や施工会社への確認が必要になることはありますが、いくつかの確認を経れば計画を進められる場合がほとんどです。

1981年以前に建てられた家(築約45年以上) 

このコラムをお読みの方の多くは、ここに当てはまるのではないでしょうか。リフォームを検討する上で、最も注意が必要な世代です。

旧耐震基準(1981年以前)の建物が抱えるリスク

古民家リフォームで最も注意が必要なのが、この世代の建物です。 1981年以前の建物は、震度5強程度の地震で倒壊しないことを基準として設計されています。現在の基準(震度6強〜7でも倒壊しない)とは、求められる強度が大きく異なります。

こうした建物に屋根の荷重が加わると、地震時の揺れが大きくなり、倒壊・損壊のリスクが高まります。太陽光パネルに限らず、屋根に重量が加わるリフォーム全般に言えることです。

だからこそ、荷重が増える工事の前には、建物の状態を確認することが必要になります。

モノクロームでは、1981年以前の建物については、状況に応じて以下のいずれかをご案内しています。

すでに設計事務所・リフォーム会社が関わっている場合

構造の専門家が荷重の安全性を書面で確認してから、工事計画へ進みます。

まだどこにも相談されていない場合

耐震診断・耐震補強をリフォームの前に行っていただく必要があります。自治体によっては補助金が使えるケースもあるため、費用面と合わせてご案内しています。

なお、瓦屋根からより軽い屋根材への葺き替えの場合は、屋根全体の重量が下がるため、構造安全性の確認を省けるケースもあります。ただし、建物の状態によって判断が異なるため、まずは現状をお聞かせください。

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耐震診断・補強は、リフォームの一部です

耐震診断や補強工事が必要と聞くと、「思ったより話が大きくなった」と感じる方もいるかもしれません。その気持ちは、よくわかります。

ただ、太陽光発電で電気代を抑えたい、長く安心して暮らしたいと思っているなら、建物が地震に強いことは、リフォームと切り離して考えられないはずです。

耐震診断・補強は「余計なコスト」ではなく、リフォーム全体の中に織り込むべき工程だとモノクロームは考えています。

価格だけを比較すれば、この確認を省いて進める会社の方が「安く」見えることがあります。でも、工事が終わった後も、その家で暮らし続けるのはお客様自身です。

だからモノクロームは、正直にお伝えすることにしています。

よくある質問

Q. 古民家に太陽光パネルを載せることはできますか? 

A. 可能な場合もありますが、1981年以前の旧耐震基準で建てられた建物は、事前に耐震診断または構造の専門家による安全確認が必要です。確認のないまま進めることは、建物と暮らしの安全に関わるため、モノクロームでは必ずこの手順をご案内しています。

Q. 耐震診断にはどのくらい費用がかかりますか? 

A. 一般的な木造住宅の耐震診断は10万〜40万円程度が目安です(図面の有無や建物の規模によって変動します)。自治体によっては補助金が利用できる場合があり、旧耐震基準(1981年以前)の建物を対象としているケースがほとんどです。費用全体の目安については、リフォームにかかる費用と費用感について|モノクロームのコラムもあわせてご参照ください。

Q. 築何年以上が「古民家」の目安ですか? 

A. 明確な定義はありませんが、リフォームを考える上では1981年以前(旧耐震基準)に建てられた建物を一つの目安としています。

このコラムを読んだ上で、ご相談ください

古民家・築古住宅のリフォームは、屋根単体ではなく、建物全体を見て計画することが出発点になります。

耐震診断や補強が必要になるケース、費用の目安——このコラムでお伝えしたことを踏まえた上で、ご相談いただけると話がスムーズに進みます。費用の目安や進め方については、リフォームにかかる費用についてのコラムもあわせてご一読ください。

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