
屋根リフォームの見積もりは、同じ条件でも会社によって金額が大きく変わります。その差がどこから来るのか知らないまま判断すると、安さで選んだつもりが後から費用が膨らむことがあります。
見積もりが届いてから調べるより、問い合わせの前に知っておいた方が判断しやすい情報があります。このコラムでは、屋根リフォームの価格を構成する4つの要素を順番に整理します。
屋根リフォームの見積もりを見て「高い」と感じるとき、その判断の基準は何でしょうか。
他社と比べて高い、予算より高い——どちらも自然な感覚ですが、何が含まれていてその金額なのかを理解しないまま比較すると、比較が難しくなってしまいます。
屋根リフォームの価格は、主に以下の4つの要素で決まります。
それぞれを順番に見ていきます。
屋根リフォームには大きく2つの工法があります。
カバー工法 既存の屋根材をそのまま残した上に、新しい屋根材を重ねて設置する工法です。既存屋根の撤去費用がかからない分、葺き替えよりも費用を抑えられます。ただし、既存屋根の状態によっては選択できない場合があります。
葺き替え工法 既存の屋根材をすべて撤去してから新しい屋根材を設置する工法です。撤去・廃材処理のコストが加わるため費用は高くなりますが、屋根の下地から新しくできるため、建物の状態をリセットできます。
同じ屋根面積・同じ発電容量でも、工法の違いだけで数十万円単位の差が生まれることがあります。実際の差額は屋根の状態や面積によって異なります。

屋根が大きいほど、また形状が複雑なほど、費用は上がります。
大きさ(坪数)については、使用する屋根材の量と施工面積が増えるため、費用に直結します。一般的な住宅では、1階の床面積が15〜30坪程度の場合、屋根面積はその1.2〜1.5倍程度になることが多いですが、建物の形状や階数によって異なります。
形状については、主に以下の3種類があります。
同じ坪数でも、片流れと寄棟では一般的に価格に差が出ます。ただし、具体的な差額は屋根の状態や仕様によって変わります。
発電容量は、現在の電気の使い方と将来の生活スタイルによって変わります。蓄電せずに昼間だけ使うなら小さめの容量で足りることもあれば、蓄電池と組み合わせてオール電化の家庭で1日分を賄いたい場合は大きめの容量が必要になります。
「とりあえず大きければいい」ではなく、現在の電気の使い方と将来の生活スタイルに合わせて選ぶのが基本の考え方です。容量を増やすほど費用は上がりますが、発電量も増えるため、長い目で見たときの収支も変わってきます。
「自分の家には何kWが合うか」は、屋根の向きや日照条件、電気の使用状況をヒアリングした上でご提案しています。
同じ屋根なのに会社によって見積もりが50万円違う、というのはよくある話です。多くの場合、含まれている工事の範囲が違います。屋根リフォームに必要な工程には、以下のようなものが含まれます。
これらがすべて含まれた金額なのか、一部が別途費用になるのかによって、最終的な総額は大きく変わります。
モノクロームの概算見積もりには、足場・申請代行・パワコン設置をすべて含んだ金額を提示しています。「後から追加費用が出た」という状況を避けるため、最初から総額ベースでお伝えすることを基本としています。

ここまでで、価格を左右する4つの要素が整理できました。
モノクロームでは、工法・屋根形状・坪数・発電容量の組み合わせごとの概算価格を公開しています。まずはこちらで自分の家のおおよその目安を確認してみてください。
概算費用のお見積もりには、最低限以下の情報が必要です。お問い合わせの際にご用意いただけると、具体的な金額をお伝えできます。
なお、古民家や築年数の古い住宅の場合は、屋根リフォームの前に耐震診断や補強が必要になるケースがあります。詳しくはこちらのコラムをあわせてご覧ください。
古民家・築古住宅のリフォームで最初に確認すること|耐震基準と屋根荷重のリスク
A. 既存屋根の撤去が不要なカバー工法の方が一般的に費用を抑えられます。ただし、現在の屋根の状態によってはカバー工法を選べない場合があります。現地確認の上でご提案します。
A. モノクロームの概算価格には、足場・パワコン設置・系統連系および売電申請の代行がすべて含まれています。別途費用が発生する場合は、既設太陽光の撤去や雪止めなどのオプション部材です。
A. 1981年以前(旧耐震基準)の建物は、耐震診断や補強工事が別途必要になるケースがあります。詳しくはこちらのコラムをご参照ください。 古民家・築古住宅のリフォームで、最初に確認したいこと
概算価格はあくまでも目安です。実際の金額は、屋根の状態を確認した上で算出します。
お問い合わせの際に、図面などの資料をお手元にご用意いただけると、初回のやり取りがよりスムーズです。