
富士山を望む山中湖に、カフェと量り売りの店を中心とした複合施設Yamanaka Terraceがあります。この施設は、太陽光発電と井戸水を使い、再生可能エネルギー100%で運営されています。運営するのは、東京から山梨に移住して会社「愉快な暮らし」を起こした盛田浩市さんです。
環境に配慮した施設運営は、特別な理念から始めたわけではないと盛田さんは言います。環境や景観に配慮した施設をつくりたいと考える事業者に向けて、その判断の道筋を取材しました。
本記事は2024年5月に公開した取材記事を、Roof–1導入の検討に役立つ視点で再構成したものです。
Yamanaka Terraceは、施設で使う電力を太陽光発電でまかない、水は井戸水を使い、生ごみはコンポストにするなど、再生可能エネルギー100%で運営されています。こうした運営を、盛田さんは理念が先にあったからではなく、合理的に考えた結果だと話します。
「今は本当に環境のことを考えてます。オペレーションをする観点でその選択をしていったら、太陽光発電だったし、水道が通っていないので井戸水をつかって、生ごみはコンポストにして。ゆくゆくはここに畑を作ろうとしています。都心から見るとかっこよく映っちゃうんですけど、一番合理的に考えると、それにたどり着く。SDGsなどの言葉が使われるようになりましたが、実は昔の人たちの取り組みがブラッシュアップされてきたっていうだけだと思いますけどね。」
再エネ100%運営の電力を支えているのが、屋根一体型太陽光パネルのRoof–1です。
カフェ棟は、JIA新人賞や住宅建築賞金賞などを受賞した建築家・中川エリカ氏の設計によるものです。その屋根として設置されているのがRoof–1で、日中に施設で使う電力を太陽光で自家発電しています。
Roof–1は屋根そのものが太陽光パネルになっているため、架台式のように後から屋根の上に載せる必要がありません。一見すると板金屋根にしか見えず、建築のデザインを損なわずに発電する屋根として成立します。設計にこだわった施設でも、意匠を妨げずに再エネを取り入れられます。

Yamanaka Terraceは、訪れる人が環境配慮を自分のこととして感じられる場になることも目指しています。
店内では、オーガニックのドライフルーツやナッツを好きな量だけ量って購入できます。個包装やラッピングを減らし、使い捨ての資源をできるだけ出さない仕組みです。マイマグを持参すると割引になるなど、来訪者が自然と参加できる工夫もあります。
その背景には、井戸水を使う施設ならではの考え方があります。
「井戸水を使ってるということは、自分たちの敷地内で排出したものを何十年後かに使うことになるんです。自分たちにはね返ってくるとみんな考え始めるんですよね。自分ごとになるとやっぱり行動に起こすんで、自分ごとにできるような、環境面での取り組みだったりとか実験みたいなことをできる場にしたいなと思ってます。」
盛田さんがYamanaka Terraceで目指しているのは、訪れる人と一緒につくっていく場所です。
「ここに訪れる人たちと一緒にこの場所を面白くしていきたい、僕はそういう場、ハコを提供したいと思っています。」
音楽イベントやフードイベントの企画、会員制キャンプ場の準備など、施設は今も広がり続けています。最終的には、世界中の人が訪れるビレッジのような場所にしたいといいます。その大きな構想のなかで、再エネ100%の運営や資源を無駄にしない仕組みは、施設を無理なく続けていくための土台になっています。
施設や店舗で、デザインを損なわずに太陽光発電を取り入れたい。
そうした施設づくりについて、立地や建築の条件に合わせてご相談いただけます。
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本記事は、2024年5月に公開した取材記事をもとに、Roof–1導入の検討に役立つ視点で再構成したものです。