
屋根に太陽光パネルを設置するとき、架台やパネルの重量から、耐震性への影響が懸念されることがあります。その重量を理由に、太陽光パネルを提案の選択肢から外すという設計者の声もあります。
こうした懸念は、屋根の上に架台で後付けする、一般的な太陽光パネルを前提としている場合が多いようです。屋根材そのものが発電するRoof–1は、この前提にあてはまりません。
一般的な架台式の太陽光パネルは、既存の屋根の上に金属の架台を組み、その上にパネルを固定します。屋根はそのままに、架台とパネルの重量が建物に加わります。
屋根の上の重量が増えると、建物の上部が重くなり、重心も上がります。リフォームで既存の屋根に載せる場合は、その屋根がどれだけの荷重に耐えられるか、あらためて確認が必要になることもあります。太陽光パネルは重い、耐震性を下げる、というイメージは、こうした後付けの構造によるものです。

Roof–1は、屋根に載せるのではなく、屋根そのもの
Roof–1は、太陽光モジュールと金属屋根材(ガルバリウム鋼板)が一体になった建材です。屋根の上に架台で載せるのではなく、屋根材として葺きます。架台がないため、屋根に架台を留める部材も要りません。発電しながら、雨を防ぎ風に耐える、屋根としての役割も果たします。屋根と太陽光パネルが一体になったこうした製品は、建材一体型太陽光発電(BIPV)と呼ばれます。
架台式とRoof–1では、屋根にかかる荷重の考え方が異なります。一般的な架台式は、既存の屋根の荷重に、架台とパネルの荷重を加えます。Roof–1は屋根材そのものなので、既存の屋根材と置き換わります。荷重を加えるのではなく、屋根材を入れ替える点が違います。
Roof–1の重量は、約15kg/㎡です。同じ金属屋根に架台式の太陽光パネルを載せた場合(約28kg/㎡)より10kg/㎡以上軽く、スレートや瓦と比べれば約65〜80%軽くなります。瓦やスレートの屋根をRoof–1に葺き替える場合は、既存の屋根の重量が減る分、屋根にかかる荷重はむしろ小さくなります。

図のように、和瓦やスレートの屋根に架台式の太陽光パネルを載せた場合と比べて、Roof–1は軽く収まります。
建物が地震で受ける力は、建物が重いほど大きくなります。屋根が軽ければ、その分、建物にかかる力を抑えられます。ただし、実際の耐震性能は、建物ごとの構造や条件によって決まります。
ここまで重量と耐震性を見てきましたが、屋根材である以上、雨や風、雪、火に対する屋根本来の性能も欠かせません。 防水は、屋根材そのものではなく、下に敷くルーフィングで確保します。Roof–1は屋根に最小限の穴しか開けない工法で、加速劣化試験のあとの水密試験でも漏水がないことを確認しています。 耐風圧は、標準仕様で設計強度3,520Pa(安全率1.6で運用)、耐風仕様で6,734Paです。垂直積雪は、標準仕様で140cm相当、積雪地仕様で460cm相当まで対応します。屋根の飛び火認定(DR-2107)も取得しています。 2026年発売の最新モデルRoof–1eも、屋根材としての性能を備えています。耐風圧は標準仕様で2,800Pa、耐風仕様で3,750Pa、垂直積雪は標準仕様で140cm相当、積雪地仕様で460cm相当まで対応します。
太陽光発電は、平常時に電気をつくるだけでなく、災害で停電したときの備えにもなります。 停電時は、蓄電池があれば家全体で電気を使えます。蓄電池がない場合も、専用のコンセントを設けておけば、太陽光が発電している日中は電気を使えます。 電力を自らの住まいでまかなえることは、長い年月のなかで施主の安心につながります。避難の拠点として発電が欠かせない建物や、インフラに頼りきらない暮らしを望む施主が、Roof–1を選んだ例もあります。
Roof–1は屋根材です。新築でも葺き替えでも、屋根を決める段階で検討します。発電量や屋根の納まりは、屋根の形状や面積によって変わります。屋根の仕様が決まる前の早い段階でご相談いただければ、条件に合わせて一緒に検討できます。
太陽光パネルの重量や耐震性を理由に見送っていた場合も、Roof–1であれば候補に入れられます。
Q. 太陽光パネルを載せると、建物が重くなって耐震性に影響しませんか。 A. Roof–1は屋根の上に載せる架台式ではなく、屋根材そのものが発電する製品です。重量は約15kg/㎡で、金属屋根に架台式を載せた場合(約28kg/㎡)より10kg/㎡以上軽く、スレートや瓦より約65〜80%軽く、葺き替える場合は屋根にかかる荷重がむしろ小さくなります。屋根が軽ければ、その分、地震のときに建物にかかる力を抑えられます。実際の耐震性能は、建物ごとの条件によります。
Q. 一般的な架台式の太陽光パネルと、構造のうえでどこが異なりますか。 A. 架台式は既存の屋根に架台とパネルの重量を加えます。Roof–1は屋根材なので、既存の屋根材と置き換わります。屋根に架台を留める貫通部も最小限です。
Q. 設計のどの段階で相談すればよいですか。 A. 屋根の形状や面積によって発電量と納まりが変わるため、屋根の仕様が決まる前の早い段階をおすすめします。